医師は自らの道を自由に選択できる

医療は知的労働集約的産業であり、最も優れた産業であると考えています。熾烈な競争を乗り越え医師となった人材は、国民の生命に関わる高い効用を満たす貴重な存在です。しかし、前述したように医師の機能は医療機関においてのみならず、他の多様な環境においても求められています。至極当然のことではありますが、医師自らの思いや思想、目的や目標の設定により自らの道を自由に決めることができるのです。医師は年齢に関わらずまたその時点の勤務状況に依存せず、いつでも自由な選択を行える環境に身を置いています。その事実を今一度確認し、自由自在に人生を謳歌できる資格があることを認識しなければなりません。

自らの手で未来を切り開く

人は、すべての組織がそうであるように、意識的または無意識にミッション、ビジョン、バリューを決めています。ミッションは変わらぬ自分の存在意義・役割、仕事の目的や使命であり、「なぜその仕事をするのか」ということです。またビジョンは「何をめざすのか」であり仕事を通じて将来的に成し遂げたいことや将来の望ましい状態のことをいいます。そしてバリューは自分が重視する価値観や原則であり、自分の意思決定や行動の基準となる自分の生き方、つまり「どのようにビジョンを達成するのか」を言っています。

その仕事を通じて何を目指すのか、それをどのように行うのかという思いをもてる『何か』を決め、その実現のために行動しているのです。

ただ環境変化や意識が変わることにより、それが当初の思いから違うものになっていることもあるし、もともとまだ明確になっていない場合もあります。目標を確定していない、迷いがある、探しているという状況もあるかもしれません。医師が自らの手で未来を切り開くときに、ドクターマイルストーンは目標設定プロセスにおける選択肢の提供や、目標が決まった後の目標達成支援を行うことを目指して活動しています。

dmsprocess02